水子供養とは
水子とは
水子とはお母さん体内に宿ることができたものの、何らかの理由から生まれてくることができず、亡くなってしまった胎児のことを意味します。例えば死産や流産などによって亡くなってしまった胎児は、亡くなってしまったことで水子と呼ばれるようになります。また、人工中絶によって同様に生まれてくることができなかった胎児のことも含まれて水子と呼ばれます。このように水子とは生まれてくることのできなかった胎児全般を指し、その原因は関係ありません。
水子を供養する理由
出産という形で対面することができなかったとしても、水子がその人にとっての子どもであり、人間、もしくは人間になりうる存在であったことに変わりはありません。そのため、水子であっても亡くなってしまったからにはその死を悼み、供養をしてあげることが遺された人の務めとなります。また、水子を供養することには、水子の成仏を願うことだけでなく、遺された家族の悲しみを和らげるという目的もあり、亡くなった原因に関係なく、水子供養は行うべきといえます。
水子供養はどんなことをするの?
通常、人が亡くなると親せきや知人などを招き、葬儀が執り行われますが、水子供養では葬儀ほど大々的な儀式は執り行いません。その代わりに、水子の家族を中心とした少ない人数でお寺へ行き、そのお寺の方法に従って供養を執り行うこととなります。もともと水子供養の方法は細かく決められていたといわれていますが、近年ではお寺によってさまざまな方法で行われており、ネットで申し込むだけの供養などに対応しているお寺もあります。また、お寺を介さず、写経や写仏を行うだけできる水子供養なども増えています。